これって認知症なの?てんかんなの?

てんかんが起こるのは小さな子供だけではありません。
特に70歳以上になるとてんかんの発症率は急増。
ただし、子供だと手足をがくがくさせるようなけいれんを伴うことが多いのですが、高齢者は複雑部分発作が多く、その間の記憶がなくなったり、発作後にもうろうとした状態が続いたり、時間や場所の感覚がわからなくなったり、怒りっぽくなったり。
認知症の症状とよく似ているのです。

もちろん、症状は似ているもののてんかんと認知症は違う病気ですから治す方法も違ってきます。
病院で誤診されて違ったものを処方された場合、たとえ用法用量を守ってきちんと服用していても決して治ることはありません。
病院で言われたとしても、本当にてんかんなのか疑ってみることも大事なのです。
誤診を防ぐためにも、できるだけ詳しく患者の様子を伝えるようにしてください。
どんな症状がいつ・どれくらい出たのか、きちんとメモしておくようにしましょう。
できれば発作が起こっているときの様子をスマートフォンなどで録画していると映像で見せることができ、より確実な診断ができるでしょう。

高齢者の場合には、発作中の記憶が無くなることも多く、本人が自覚できていないことも多いのです。
無理に病院に連れて行こうと思っても怒りっぽくなっている状態に火に油を注ぐだけ。
とはいえ、客観的に自身の様子を見ることができれば、自覚しておとなしく病院に行ってくれるかもしれません。

てんかんのために処方されたものを服用していれば、てんかん発作による記憶障害にも効果的ですし、気分の揺らぎを調整する作用もあるため元のとおりのおだやかな性格が取り戻せるはずです。
認知症のためにてんかん用のものが使われることもあるとはいえ、やはり病名がきちんと分かった状態で処方されるのかどうかで効き目は違ってくるでしょう。
家族はそれぞれの違いを知っておいて、おかしいなと思ったらセカンドオピニオンも考えるようにしましょう。

認知症と診断され、おかしいな?と思ったら次の病院へ

認知症と違い、てんかんだと状態の良いとき・悪いときの差が大きく現れます。
記憶がないときもあれば記憶があるときだってあるのです。
体を揺すったり・ボタンをいじったり・口をぺちゃぺちゃしたり、自動症と呼ばれる症状が短時間出てくるのもてんかんの特徴です。
3分から5分ほど意識が途切れることもあります。

こういった症状がいつ、どれくらい出たかをメモしたりスマートフォンに取っておくというわけです。

発作の起こる前兆というのもあり、半数くらいの人は、発作前に気持ちが悪くなったりめまいがしたり、昔の風景が頭に浮んできたりするそうです。
お年寄りの「気持ち悪い」という言葉を聞き逃さないようにしてください。記憶があって穏やかな状態のときにいろいろ聞いてみてもよいでしょう。

70歳以上となると、認知症を発症する方も多いです。そのためこういうものだとあきらめていませんか。
医師にも高齢者のてんかんというのは診断が難しいと言われているため、信頼できるお医者さんでも間違った診断を下していないとは限らないのです。
普段の様子を一番よく見ているのは家族です。

もしもおかしいなと思ったら他の病院も受けてみましょう。今やセカンドオピニオンは多くの方が取り入れているもの。
医師の側もそれに対して怒ってきたりということもないでしょう。うまく言い訳して別の病院への紹介状を書いてもらってください。

高齢者のけいれんはないわけではなく、アルツハイマー型認知症が進行することでてんかんのようなけいれん発作が出ることも。
とはいえ、けいれんにより命を失うことはありません。