てんかん治療薬「テグレトール」について

テグレトールはカルバマゼピンという物質を主成分にしており、日本では1966年からてんかんや三叉神経痛の治療に用いられています。
また現在では、躁鬱病や統合失調症の興奮状態を抑えるためにも使用されます。
てんかんは脳内の神経が自分の意思に関係なく勝手に興奮する病気です。
テグレトールは神経の興奮を伝達するナトリウムチャンネルの働きを阻害し、てんかんの発作を抑える効果がある薬です。
同じ作用で顔面神経の痛みを緩和することもできます。

てんかんにはさまざまな症状がありますが、テグレトールは特に運動や感覚に異常を感じる部分発作に用いられます。
反対にミオクロニー発作や脱力発作などの全般発作には効き目がないとされています。
テグレトールはてんかんの原因を治療する薬ではなく、あくまで発作を抑えるための薬です。
そのため治療を始めたら、長期間飲み続ける必要があります。
症状が改善してきたら、少しずつ投薬量を減らしたり、やがて薬をやめたりすることも可能です。

テグレトールの服用方法

テグレトールは通常1日1~2回に分けて適量を服用します。
飲みはじめは血中濃度が安定しないので、最初は少量ずつ服用し、様子を見ながら少しずつ増量していきます。
安定したら適量を長い間続けることがポイントです。
てんかんの薬で重要なのは、常に血中濃度を一定に保つことです。
途中で勝手に薬をやめたり減らしたりすると、血中濃度が不安定になり、てんかんの発作が急激に悪化することがあります。
医師の定めた用法・用量を守るようにしましょう。

外部リンク

テグレトールの錠剤タイプには100mgと200mgが存在します。
違いとしては薬の重さ(大きさ)が異なり効果は同じですが、服用方法が異なります。
詳しくは外部リンクサイトに記載されているのでご覧になってください。
テグレトール100mgの使用方法

テグレトールの副作用

テグレトールの副作用としては、頭痛や眠気や吐き気などがあります。
重大な副作用はめったにありませんが、異常を感じたら医師に相談してください。
テグレトールには飲み合わせの悪い薬が比較的多いので注意が必要です。
ほかの向精神薬や抗うつ薬のほか、抗真菌薬や肺高血圧治療薬は要注意であり、またグレープフルーツジュースと一緒に飲んではいけないとされています。

テグレトールのジェネリックのカルバトールとは

テグレトールにはいくつかのジェネリック医薬品が発売されており、そのひとつにカルバトールがあります。
ジェネリックは後発メーカーが売り出した医薬品で、成分は先発薬と同じですが値段が安いという特徴があります。
テグレトールは歴史の古い薬なので、現在ではそれほど高価ではありません。
カルバトールはテグレトールの半額程度で手に入り、さらに安価で治療できるのがメリットです。
一般にてんかんの治療は長期間にわたりますから、治療費が安いことは大きな助けになるでしょう。

カルバトールはテグレトールと同じ効果?メリットは?

ジェネリックは主成分は先発薬と同じですが、添加物や製造方法はまったく同一ではありません。
そのため人によっては効き目に違いが出る場合があり、ジェネリックのほうが体に合うという人もいます。
テグレトールにするかカルバトールを選ぶかは、医師と相談の上で各自が判断すれば良いでしょう。
ただしテグレトールとカルバトールをチャンポンで飲んだり、頻繁に取り替えたりすることは好ましくありません。
先述のとおり、てんかんの薬は血中濃度を安定させることが大切だからです。

テグレトールとカルバトールは微妙に効き目が異なり、交互に飲むと血中濃度が不安定になる可能性があります。
カルバトールにせよ他のジェネリックにせよ、一度飲み始めたら同じ薬をずっと続けるのが効果的な治療法と言えます。
ジェネリックは医療機関によっては取り扱っていないことがあるので、かかりつけ医を変える際には注意してください。

以上のようにカルバトールのほうが価格が安く利用しやすい一方で、テグレトールは全国どこでも手に入り安心感がある点がメリットです。
いずれにせよ長い付き合いになるので、てんかんの治療薬は慎重に選びましょう。