小児てんかんに気付くきっかけ

子どもであってもてんかんを発症しているケースは数多くあり、この場合は先天的な脳の異常が原因になっている可能性が高いため幼い頃から症状が現れている可能性が高いです。
ただ、子どもはうまく自分の状態を話すことができませんし、親が気付かないところで発作を起こしているケースも多いです。
小児てんかんは早期発見することで症状が改善する可能性が高いため、親が少しでも早く子どもの異常に気付くことが重要となります。

小児てんかんの場合に現れる症状は、大人のそれとは区別して点頭てんかんと呼ばれます。
親が点頭てんかんの症状に気付くきっかけは人それぞれですが、特に多いのが就寝中に突然奇声や大声をあげて暴れるというものです。
手や足をバタバタと大きく振り回すのですが、数分で収まってスヤスヤと寝てしまいます。
一見すると寝ぼけているだけのように見えるため見過ごされやすいのですが、同じような状態が頻発する場合、てんかん発作を起こしている可能性が高いです。

1歳までの子どもだと、眠くなった時や起床直後のタイミングで、手足や頭などにグッと力が入る様子が見られます。
うとうとしていたのに、突然力が入って硬直する状態が数秒間続くという状態が現れたら、注意深く普段の様子を確認するようにしましょう。
首をロボットのようにカクカクと動かしていたり、身体が突然硬直するような動作を1日に10回以上繰り返していると要注意です。

また、それまで夢中で遊んでいたのに突然スイッチが切れたようにボーっとするなど、直前の動作が理由もなく止まる場合、ごく短い間だけ失神しているケースもあります。
10秒ほどでフッと意識を取り戻し、何事もなかったように直前の動作を続けます。

痙攣を起こしたり失神したりすると小児てんかんだと気付きやすいのですが、このような症状だとなかなか気付くことができないので注意が必要です。
症状を知っておくことで早期発見が可能になるので、できるだけ注意してこれらのきっかけを見逃さないようにしましょう。

小児てんかんの早期発見が重要な理由

小児てんかんは、早期発見できれば約8割が症状を改善できると言われています。
早く発見すればするほど改善の可能性は高まるため、いかに早く発作の症状に気付くかが重要です。
逆に発見が遅れれば脳に深刻なダメージが加わり続け、運動能力や知的能力を発達させることができなくなってしまいます。
そうなれば子どもの人生にとって大きなハードルとなってしまうため、早期発見が非常に重要だとされています。

また、小児の場合は自分の身体の異常をうまく伝えることができないため、周囲から理解を得られず孤立してしまうという弊害にも注意が必要です。
小児てんかんの発作は実に様々あり、一点を見つめたまま動かなくなってしまう症状や、意識が薄くなっているにも関わらず身体だけは勝手に動いてしまう症状、吐き気や体の痛みを感じる症状などがあります。

けいれんというと失神や痙攣というイメージが強いため、このような分かりにくい症状だと親もなかなか気付くことができません。
幼い頃からこういった症状が現れていたのに、まさかてんかんの発作だとは思いもせず放置していた結果、集中力のない子と誤解されたり発達障害だと決めつけられてしまうこともあります。

起床直後に発作が起きるケースが多いため朝に正常な活動ができず、学校に行くことができなくなってしまう子も少なくありません。
てんかん発作が原因であるのに周囲からは心の問題だと判断され、家族や社会から孤立してしまったという実例もあります。

他の障害や心の問題などと誤解されてしまうと、正しい対処が行われないため症状が改善せず、子どもの成長の機会や時間が奪われてしまいます。
そういった事態に陥らないようにするためにも、小児てんかんはできるだけ早く発見して正しく対応する必要があると言えるでしょう。